2011年7月20日水曜日

WF セッションのフォローアップ(2)

もう一つセッションで話せなかった話題について。

バッチスクリプトの置き換えは、WF を利用してみるのに適しているケース、とあの場で言いましたが、それを行うに当たり少し注意する点があります。

WF アプリケーション的なスタイルで行うには外部 AP 起動は問題ありませんが、WF サービスでこれを行おうとした場合に権限の問題が発生します。IIS を利用してサーバー上でプロセス起動、と同様の問題で IIS 等でホスティングしている場合、IIS の実行アカウントに権限を設定する必要が発生します。セルフホストを行う場合では、ホストするプロセスがサービスの場合は同様に、サービス実行アカウントに対して権限の設定が必要です。

スタートアップにて起動するような通常のアプリケーションであれば、このような問題は発生しません。ですが、仕組みとしては WF サービスにしたいところですので、外部プロセスを起動するワークフローでは権限設定が必須、と考えて差し支えないと思います。

勿論、特定のアカウントにて外部プロセスを実行するようなアクティビティにした場合はこの限りではありません。状況によっては十分これで対応可能です。権限周りは「~してはいけない」的ルールが多いのですが、例えば閉ざされているイントラネットでは考慮しなくても構わないケースというのも存在しています。ネット上で出ているプラクティスはどれも有用なのですが、無暗に適用するのは避け、そのプラクティスはどうして必要なのかといった理由を踏まえたうえで、適用するしないを決める必要があります。

そのあたりをクリアした上で、外部プロセスを実行するアクティビティを用意すると、かなり WF を利用しやすい環境になりますので、是非挑戦してみてださい。

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